事業内容

駐車場ライン引きの解決策!『ロードマーキング』

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新富士バーナー(株)から発売されている駐車場のライン引きが手軽にできるロードマーキングの施工を行いました。

メーカーさんの説明では、駐車場などの路面に専用のシートを設置後、バーナーで加熱し溶着させる路面標示材で、DIYで簡単に、強力に、比較的低コストで「プロ並み」の路面標示施工ができるとのこと。

さすがにDIYは難しいとは思いますが・・・、塗装屋の目線で、施工性、予算など、検証してみました。



マンションの大規模改修工事やアパートの外壁塗装工事を行う時に、駐車場のラインも経年の劣化でかすれていることが多くあります。

駐車場のライン引きの工事は、耐久性、時間、コストを考えるとやはり専門の業者(道路舗装の区画線工事業者)で行うのがベストかもしれません。

しかし、そこには集合住宅の駐車場ならではの多くの問題があります。

まずは、入居者の車をすべて外部の駐車場へ一時移動して頂く必要があります。新築工事は車がないので問題ありませんが、改修工事は簡単ではありません。すべての入居者へ案内して承諾を頂いたり、移動先の駐車場を用意したり、台数が多ければ多いほど、非常に難しくなります。

専門の業者のライン引きは、大きな機械や道具を使うため、車が置いてあると、その部分だけ作業ができません。作業ができなかったところは、別の日に施工を段取りすることになります。そのために、また入居者へ案内して承諾を頂いたり・・・

そこで多少の車が置いてあっても施工ができるライン用の塗装を行うことがありますが、耐久性がやや劣ること、施工する時間がかかること、また塗装後の乾燥時間も必要なため、突然の訪問者の車にラインを踏まれてしまったりなど、なかなかうまくいきません。



そこで、ライン工事の救世主!ロードマーキングにて施工を行いました。

今回の工事の内容は、4台分の駐車場で、常に1台の車が駐車されておられ、連絡がとれなかったため、4本のラインを引きます。(4台分ならラインは5本ですが、駐車されている車がラインを1本踏んでいたため、まずは4本のみになりました)

施工前の状態は、すでに元のラインは消えてなくなっており、路面の表面も非常に荒い状態でした。(なお予算的に可能であれば、アスファルト舗装のオーバーレイをした方が良いと思われます。)

まずは、清掃を行います。事前に高圧洗浄をしておりましたが、少し時間が経ってますので、ホウキでしっかりと掃き掃除をして、小石や砂を取り除きます。路面が濡れているときは、しっかりと乾燥させないといけないですが、この日は晴天で、しっかりと乾燥しています。

次に、プライマーを塗ります。プライマーは、ライン幅から2cm程度大きめに塗ります。100mmのラインなので、6インチのローラーで塗布すれば、丁度良い幅でプライマーが塗れました。

そして乾燥させます。プライマーを触っても、手につかない程度まで乾燥させますが、この日は天気も良く、10分程度でしっかりと乾燥しました。

次に、ロードマーキングのシートをまっすぐに配置します。

そして、バーナーで加熱して、しっかりと溶着させます。ひとりで作業をしてたため、動画が撮れませんでした。バーナーの火力は非常に強いですので、足元をコンパネなどで隠さないと、クツが焦げてしまいます(笑)

あとは冷めるのを待つだけですが、10分もしないうちに冷めました。急ぎの場合は、水をかけて冷却することも可能なので助かります。

そして、この繰り返しを4本施工しました。はじめての作業だったので、少し時間がかかりましたが、4本の施工時間は約2時間でした。よって1本あたりは30分程度。施工後は片づけている間、すぐに冷却し、すぐに車が通っても大丈夫そうです。



使用材料は、以下の通りです。

・ プライマー 液状タイプ 1L 1缶
・ ロードマーキング シート 100mm×5m 4本
・ カセットガス 240g 6本

プライマーは、液状タイプ1Lを1缶使用しました。説明書きでは、5本分の容量のようですが、路面の状態が悪かったので4本分でギリギリでした。路面の状態によりますが、3~4本分と考えた方が良さそうです。
シートは1本5mを4本使用しました。
ガスボンベは、1本あたりに1.5缶使用しましたので、6本使用しました。

施工にかかった材料費は、はじめて施工する場合はバーナーも必要ですので、1本あたり5,000円程度になりました。(工賃は含まれておりません)

次の施工からは、100mm幅であれば、3,000円程度になると思います。それでも、材料代は少し割高感がありますね。(工賃は含まれておりません)

予算的にはもう少し購入先の検討をすることで少しは抑えられると思います。施工性は非常に良いため、できるだけ今後も採用していきたいと思いました。

DIYでもできるとのことですが、確かに施工自体は簡単な作業のためできないことはないと思いますが、バーナーなどは専門のものが必要になり、建築現場の作業に慣れない方が施工するのは少しハードルが高いように思いました。やはり職人さんによる作業がおすすめです。ぜひ弊社へご用命ください!

あとは、専門のライン工事と同様の耐久性があるのか、これからしっかりと経過を確認しながら、検証したいと思います。

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