『外壁塗装工事』の進め方がよくわかる!安心できる工事とは?

一般住宅やアパートの『外壁塗装工事』は、一般的に平均15年ごとのサイクルで行う大掛かりな外部メンテナンス工事になります。

普段お住まいになられているご自宅でも家の壁はなかなか気にして見たことがない方もおられるかもしれません。日当たりや風通し、近くの道路の交通量や様々な気候の地域性などによって、劣化の進行速度は違いますが、必ず建物の劣化は進行しています。もしもその劣化が気になりだしたら、どうしますか?

「外壁塗装工事は、いつごろするのがいいの?」
「色が変色したり、ひび割れができてるけど、大丈夫なの?」
「なるべく安く費用を抑えるには?」
「たくさん塗料の種類があってよくわからない!」
「色はどうやって決めればいいの?」

このようなお悩みや不安をお持ちの方のために、ムダを省いた経済的で適切な失敗しない『外壁塗装工事』の進め方について、ご説明いたします。

1.まずは、お問合わせください

外壁塗装工事を行う時期は、一般的に平均15年ごとですが、建物ごとでまったく異なります。10年で非常に悪い状態もあれば、18年でまだ大丈夫と思われる建物もあります。しかも劣化の種類もいろいろとあり、その程度の判断も簡単ではありません。(実際には誰でもわかるほど劣化している状態でしたら、すでに危険かもしれません)やはりまずは専門の技術者が確認した方が良いと思われます。

専門の技術者へ簡易的な建物の劣化調査診断を依頼し、また同時にお見積もりも依頼します。劣化調査時には、ベランダの防水や屋根の劣化調査も同時に行うことが望ましいです。建物の外部を全体的に判断した方が良いですので、調査する技術者の技能も必要になります。

しかし、どこにお問合わせをするのか、悩まれると思います。

ネットでも様々な比較サイトがあり、皆さんの心配をあおることがたくさん書いてあります。比較サイトに登録している業者は本当に良い業者なのでしょうか?実際は、高い登録料を支払って登録しているだけで、良い業者が登録されているとは限らないです。(弊社にも知らない業者から勧誘の電話がよくあります)

やはり逃げも隠れもしない地元の塗装会社へお問合わせするのが、一番オススメです。塗料が違うなどの広告も実際には質は変わらないです。大手のリフォーム会社やハウスメーカーでも実際に塗装するのは、地元の塗装会社ですから。

心配であれば、少し面倒ですが、2~3社の相見積りを依頼することがオススメです。大変ですが、人柄や社風などもわかってくるので、2社だけでもお見積りを依頼されると少し安心と思います。

それと、もちろんですが、訪問業者だけは絶対に依頼しないでください。大なり小なりトラブルがあります。私たちも塗装業界全体のイメージが悪くなるので、本当に困っております。

外壁の劣化の種類

チョーキング現象
シーリングの劣化
塗膜剥離

2.工事内容の検討・打合せ

劣化調査診断の時に、同時に建物の計測をすると、約1~2週間程度で、劣化調査診断書、御見積書、提案資料(必要に応じて材料比較表やカタログなど)が出来上がります。通常は、すべて無料です。(もし工事をしないことになっても無料です)

もちろんいずれは工事を依頼してもらえるように、さまざま検討できる資料をサービスの範囲内で、提示してもらえます。劣化状況に適した工事内容になっているか、塗料の種類は適切か、費用は予算通りか。

まずは納得するまでしっかりと時間をかけて工事の内容、時期、費用などを検討して、工事をする必要があるのか、判断することがもっとも大切になります。

しっかりと検討した上で、工事を決断されたら、改めて細かく工事の内容、時期、費用などを相談しても良いかと思います。例えば、外塀やウッドデッキなどの外構の塗装はどうしよう?とか、軒樋が一部破損してるみたいとか。同時に工事をした方がお得なことはたくさんありますので、気になってることはとりあえず相談することをオススメ致します。

工事の内容・仕様、時期、費用などが決定しましたら、「工事請負契約」を行います。外壁塗装工事を行う際は、必ず「工事請負契約」を交わすことがとても大切です。後々の不要なトラブルを避けるためにも必要です。もちろんクーリングオフなどもしっかりと確認した方が良いです。

3.カラーシミュレーションによる色決め

工事の契約をした後、すぐに工事ははじまりません。いろいろと決めないといけないことや、工事をする上での手続きなどがあります。

その一つは、外壁や屋根の色など、塗装をする部分のすべての色を決める「色決め」です。

「もともと気に入っている外壁の色なので、同じにしてほしい!」
「せっかくならイメージチェンジして、違う色にしてみたい!」
「はやりのツートンにしたら、どんな感じになるのだろう?」

いろいろとご要望があると思いますので、色決めもしっかりと時間をかけて検討しましょう。塗料の発注は工事がはじまる2~3日前で十分に間に合います。どうしても迷われる方は、工事がはじまる直前まで悩んでいただく時間はあります。

しかし、普通は塗り替えた後のイメージがわかないと思いますので、その時に役に立つのが、外壁カラーシミュレーションです。外壁カラーシミュレーションとは、実際の家(建物)の写真や図面に色をつけて、事前に塗装後の完成イメージを作成し、外壁塗装の色決めにとても役に立つツールです。

少し時間がかかりますが、大まかなイメージがわき、実際に塗装する色の「塗り板」での確認を併用することで、ご納得いただける色を決めて頂けると思います。

詳しい内容は、外壁カラーシミュレーションのページをご確認ください。
※ 外壁カラーシミュレーション!後悔しない色決め


専用ソフト(Adobe Photoshop)を使った外壁カラーシミュレーション
実際の写真に色をつけたカラーシミュレーションを作成して、
決定して頂きます!

4.工事前の準備

色決めの他にも事前の準備があります。建物が極端に大きい場合や工期がとても長い場合は、足場設置の届け出が必要になります。
 ※ 建設工事計画届のポイント(難しいです。参考までに)
また敷地が狭く、道路に足場を設置しないといけない場合は道路占用許可、設置はしないが道路にトラックなどを駐車しないといけない場合は、道路使用許可が必要になります。
 ※ 道路使用許可申請手続き(福岡県)(参考までに)
 ※ 道路占用許可申請手続き(福岡市)(参考までに)
これらは、費用がかかりますので、事前の調査時に確認して、必要な費用を御見積書へ記載してありますので、特に追加の費用は発生しないと思われます。

それと手続きではありませんが、絶対に欠かせないのが、工事前の近隣の方へのご挨拶です。通常は、約1~2週間前に直接隣接している近隣の方へご挨拶に伺いますが、必要に応じて直接隣接していなくてもご挨拶に伺うこともあります。

外壁塗装工事は、足場組立や高圧洗浄など、ご近隣の方にとって騒音になる作業があります。また塗料のにおいなどが気になる方もおられます。事前にご挨拶に伺うことで、不要なトラブルになることを避けることができます。

またアパートや賃貸住宅などの場合は、入居者の方へ工事着工の案内や工事説明資料を、約1~2週間前に配布して、工事の期間や内容、お願い事項や注意事項などを事前にご確認頂き、工事へのご理解、ご協力を頂けるように、細心の注意を払います。

このように、さまざまな準備がありますので、契約してもすぐに工事がはじめられないことが多いです。よほど緊急性のある工事以外は、あまりあせることなく、十分に時間をとって準備するようにした方が良い結果が得られると思います。

5.外壁塗装工事(施工)

いよいよ「外壁塗装工事」がはじまりました。(※工事の詳細の内容は、後述する予定です。
通常の「外壁塗装工事」の大まかな流れは、以下のようになります。

足場組立 → 高圧洗浄 → シーリング → 外壁塗装・屋根塗装 → 金物塗装 → 足場解体 → 解体後清掃

工期は、建物の大きさ、塗装の仕様、時期、立地条件などによって、大きく変わりますが、通常であれば平均2~3週間になります。

「外壁塗装工事」は天候に左右されます。雨の日には作業ができないことが多いですので、その分は工期が長くなりますので、覚えておいてください。

外壁塗装工事 工程表

施工は、職人の技術はもちろんですが、いかに施工中の管理を的確に行うかがとても大切になります。大手のリフォーム会社やハウスメーカーは、形だけの検査を行い、実際は職人任せということも少なくありません。また悪い業者ほど、施工管理がとても雑と思われます。

施工管理とは、主に安全管理、工程管理、品質管理などがありますが、「外壁塗装工事」では、それらにプラスして「工事中の対応」がとても大切になります。要するにきめ細かい対応と、目配り気配り心配りが何より大切になると言うことです。安心、満足、感動をご提供するためには、職人の技術と施工管理の両輪がバランスよく回ることがとても重要です。

6.完了検査・引き渡し

しっかりと施工した証として、しっかりと竣工検査を行い、工事後は工事写真と工事資料をまとめた竣工図書が約1週間程度で出来上がります。工事の記録として、工事請負契約書などと一緒に一定期間は保管して頂きたいと思います。

竣工図書には、大きく分けて工事写真と工事資料が含まれます。工事写真は、建物全体のビフォーアフターと外壁、屋根、金物などの主な部位の工程写真をまとめたものになります。外壁塗装工事が終わると、工事前の外壁の状態を忘れてしまうことも。ぜひ生まれ変わったご自宅の姿をご覧いただきたいと思います。

工事資料には、実際の実施工程表、仕上色一覧表、(アパートや賃貸住宅の場合は、配布資料なども含む)など、工事の記録として大切なデータが含まれます。今後の補修や15年後の外壁塗装工事のときには、とても役に立つ資料となりますので、ぜひ大切に保管してください。

7.まとめ

外壁塗装工事は、皆さんが普段通りに生活されているところに作業員が立ち入り工事を行います。よって、新築工事とは異なる知識と工事能力が必要になり、それぞれの建物の様々な劣化状況、立地条件に対応できる豊富な経験がなければ、満足していただける工事はできません。

ナガハマ建装は、それぞれの建物に合った外壁塗装工事を適切にご提案させて頂き、ご安心できる、そしてご満足いただける外壁塗装工事を実現します!

いつかはしないといけない大変な工事ですが、家がきれいになるとっても楽しみな工事でもあります。ぜひ15年に一度のイベントを楽しんでいただければ、自ずと成功が見えてくると思います!